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日本のソフトウェアが輸出されない理由
CNET Japan の記事等で報じられているように、日本のソフトウェアの輸出入の比率は、輸出 1 vs. 輸入100 だそうである。その原因は何か。よく挙げられる候補は、これら3つだろう。

  • 独創性の問題
  • 開発技術の問題
  • 言語障壁の問題
しかし、いずれも当を得ていないように思われる。
独創性については、ソフトウェア技術のうち特許で保護される部分はごく一部であるし、たいていの機能は競合製品と切磋琢磨していく中で実装されていくものであるから、該当しない。
開発技術についても問題ではないと思う。そもそも、開発技術とソフトウェアの売り上げに相関関係などないのではないか。開発技術については外部から見えない点も多いが、売り上げと品質に関係がないのは明らかだ。たとえば Netscape の実装 (オープンソース化された当初のもの) は、おそろしく低レベルなものだった。
言語障壁は、言い訳にすぎない。たとえば、他の東アジア諸国 (中韓台) のソフトウェアは、日本よりも輸出されている (と思う) 。

私には、問題点はただひたすら、外国の市場を考えない日本のソフトウェア業界の体質にあると思われる。
過去、一緒に仕事をした中韓台のソフトウェアハウスは、いずれも輸出を前提にソフトウェアを開発していた。彼らの目は世界を向いていたのである。
逆に、日本のほぼすべてのデベロッパーは、国内の市場が十分に大きいこともあり、国内市場向けに計画を立て、日本語版を最初に開発している。彼らの考えは、国内で成功すれば輸出してみようか、というものだ。

これではダメだ。

ソフトウェア業界は日進月歩である。新機能なんて、数ヶ月もたてば他のソフトウェアにも実装され、標準的なものになってしまう。たとえ開発に着手した時点で日本のデベロッパーが先行していたとしても、海外進出を果たす頃には同等以上の製品が既に開発されてしまっている。
しかも、相手は数倍の市場を持つ英語版。開発に投資できる金額が違う以上、太刀打ちできない (*1)。追いつき追い越され、やがて国内の市場も持っていかれるだけである。

対策はひとつしかない。日本語版と同時に英語版を作成することだ。
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by kazuhooku | 2004-11-16 02:09 | 雑想
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