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iPod の成功と NTT ドコモの未来 (その 2)
 前回のエントリ「iPod の成功と NTT ドコモの未来」にトラックバックがついていた。

 まずは、「mgkillerの目が光る。 : 汎用性にはリスクが伴う」について。ドコモが汎用 OS を搭載したスマートフォンを投入しない理由は、サポートコストの問題ではない。サポートコストが気になるのであれば、販売チャンネルを限定したり、サードパーティを限定したり、やり方はいくらでもある。
 ドコモがスマートフォンを投入しない理由は、iアプリが自社の寡占状態を強化するための道具だからだ。シェア 1 位のキャリアとしての地位をベースに iアプリという独自規格を構築し、サードパーティが豊富にアプリケーションを提供する。顧客は、そのアプリを使う以上、ドコモの携帯電話を持たざるを得ない、というビジネスモデルである。汎用 OS を搭載したスマートフォンは、このビジネスモデルと競合する以上、そのデバイスがより一般向けのものであればあるほど、販売しづらくなる。だからこそ、新規参入企業にはスマートフォンを差別化の道具として使うチャンスがあるわけである。

 「R30::マーケティング社会時評: 企業はスマートフォンを欲するか?」では、そんなこと百も承知の NTT ドコモに、それでもスマートフォンが勝つのだろうか、という点を指摘された。これは分からないとしか言いようがない。NTT ドコモのビジネスモデルと相容れないようなキラーアプリケーションが出てくるのか、それは何なのか、は分からない。(分かっていても教えないですけど)
 ただ、かつてはシェア拡大の武器であった i アプリは、いつのまにかジレンマに陥っている。
  • iアプリの仕様が拡大すればするほど、市場の狭さが問題になる
  • 携帯電話のコモディティ化を防ぐために、仕様追加 (新サービスの投入) は不可欠
  • 通信料の収益構造に悪影響を与える仕様追加はできない
 これらの問題を抱えながら、 NTT ドコモは AU とのコスト競争にも勝利しなければならない。Qualcomm が提供する CDMA1x + brew の方が FOMA + DoJa よりも安価なのは明らかだ。独自路線を維持するのは大変だろうなあ、と思うわけである。
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by kazuhooku | 2004-12-06 12:22 | 雑想
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