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寄らばニートの陰 (その 2)
 その 1 で書いたように、日本版「ニート」の定義は出自からして曖昧である。それゆえか、紹介者の定義を超えて単語が一人歩きを始めている。皆が自己にとって都合の良いように「ニート」を解釈しているのが現実だ。
 紹介者による定義は「非労働力のうち通学も家事もしていない無業者」。単に社会的状態をあらわす単語である。しかし、たとえば、「育て上げ」ネットのNEET【特別対談】では、「NEETという茫洋とした言葉を逆に利用」する中で「ひきこもりから一歩出られた人間」をニートと定義している。紹介者に従うなら、ひきこもりもニートだし、ニートはひきこもりの延長のみ定義されるものでもない。また、 R30 氏の「ニートになりたい僕たち」では、カジテツ・専業主婦=ニートとしてしまっている。家事をしていればニートじゃありません。
 もちろん、これらはいずれも、言葉のあいまいさを理解した上での発言だ。だが、伝播してゆく過程で、言葉の意味は変質していく。社会的側面はそぎ落とされ、増殖するのは、ニートは個人の問題、というテーゼばかりだ。
 皆が各個の「俺ニート」について語っている状態では、とても議論にはならない。良い指摘があったとしても、埋没して見つからない。これもまた、ネット・ジャーナリズムの実現にむけて解決されなければならない問題である。
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by kazuhooku | 2004-12-29 13:24 | 雑想
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