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「イノベーションのジレンマ」で読むインターネット広告
 AdSense / Overture というコンテンツマッチ型の広告配信技術を「イノベーションのジレンマ」で説明するのは面白い。

以下の話は、ケーススタディをしたわけではないので、事実関係に誤認が含まれる可能性があります。ただ、大筋としてはあっているのではないかと。
 コンテンツマッチ型広告技術が登場した当初注1、ダブルクリックの牙城は安泰のように思われた。AdSense / Overture は、従来、広告を表示するすべを持たなかった中小のウェブサイト向けのサービスであり、また、テキストのみであるという点で、バナー広告に見劣りしたからである。ダブルクリックは、ローエンドに進出するのではなく、より単価が高い、 Flash 等を利用するリッチメディア広告の拡大をもくろんでいた。
 しかし、しばらくすると、 AdSense でもバナー画像を配信できるようになり、また、上位市場である大手ウェブサイトも、これらコンテンツマッチ型の広告配信技術を採用しはじめた。
 一方、ダブルクリックが目論んだようには、リッチメディア広告市場は拡大しなかった。同社は身売りしてしまった。

 これは、「イノベーションのジレンマ」が言うところの、新市場型の破壊的技術破壊的イノベーションがメインストリームをオーバーシュートしてしまった従来の支配的企業を破滅に追いやってしまう、生きた事例のように、私には感じられる。

 では、今後、インターネット広告市場はどうなっていくのか。

 ダブルクリックが退場しつつある今、 Google および Yahoo! の低コスト戦略は意味をなさなくなってきている、という点に注意すべきである。両者は、もはやコスト的な優位性をもたない。さらなる拡大を図るためには、利益を削るしかないのである。



注1: 配信枠の確保、広告の確保、配信先のマッチングの自動化、といったあたりが、コンテンツマッチ型広告技術のイノベーションかと思います

2005/08/31 Bee さんの指摘により、「破壊的技術」を「破壊的イノベーション」に修正
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by kazuhooku | 2005-08-25 21:40 | 雑想
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