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kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
Wikipediaは百科事典ではない。ビブリオである
 池田信夫氏がWikipediaとの闘いを宣言している。見たところ、どうも氏は敵を知らずして闘いを挑んでいるように思う。
(中略)
 建前上、管理者の管理行為は議論で「合意」された手続きによってのみ行われる。リバートが正当か否かは、議論におけるコンセンサスに忠実であるか否かという基準で判断される。コンセンサスが得られていない状況では現状維持があるべき姿とされる。

 一見理不尽なビューロクラシーに見えるかもしれないが、Wikipediaの成功した最大の要因はここにある。

東瀛倭族拝天朝 - Wikipedia

 内容の審査ではなく形式審査であるというのはそのとおり。と同時に、そのような軽い管理手法にマッチする編集方針が採用されている、という点も見逃してはならないと思う。

 Wikipedia の三大原則:中立的な観点検証可能性独自の研究を含めない、は何を意味しているのか。おおざっぱに言って、これらの原則は、
 
・(出版物のような)信頼しうる公開情報のみから記事を構成すること
・情報源を明記すること
・参照する情報源を追加することはあっても消さないこと

と読み替えることができる。Wikipedia は百科事典というより、ビブリオなのだ。参考文献リストならば、編集合戦は起こりにくい。Wikipedia は情報の大海を整理する場であって、正しい情報を提供するための装置ではない。そしてそれがゆえに、オープンなシステムとして成功したのだ。
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by kazuhooku | 2007-03-18 00:23 | 雑想
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