「ほっ」と。キャンペーン
kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
カテゴリ:雑想( 93 )
BOOK OFF が今、1億円を払う理由
 以下、下衆の勘ぐり。

 著作者団体の主張には法的根拠はないし、だからこそ受け取り方法が問題になるわけであり。となると、そもそも払ういわれのないお金を、なぜ、今、払うのか、ということになる。

 論理的な帰結としては、BOOK OFF 側が「このままいくと著作権法が改正されて、古本売買にも著作料が課せられるようになるかもしれない」という感触を得たんじゃないか、ということになる。そして、現実的脅威になったからこそ実弾を打って問題を (少なくとも) 先延ばしにしようとしているんじゃないか。

 どうなんでしょうね。
[PR]
by kazuhooku | 2008-04-02 23:10 | 雑想
Captcha の次にくるもの
 結局、Captcha の敗北は、アルゴリズム and/or 演算速度の進化が人間の能力を追い越したということであり。では、そのような問題を抱えない、スパマー防止のための仕組みがあるのか。

 個人的には、スパマー (ないしは悪意あるユーザー) の判定をサービスの運営者からコミュニティに外部化できるケースは結構あるんじゃないか、と思っている。FOAF なんてのはホワイトリスト的発想。逆に Wikipedia における荒らしの排除はブラックリスト的。なぞなぞ認証は、認証の定義をコミュニティに委ねる。

 このあたりを組み合わせたところに、何か答えがあるのかな、という気が漠然としている。個人的にはあまり深追いする気はないけど、現状認識の整理をかねて。

参考:
変形文字「CAPTCHA」はもう無意味? - ITmedia エンタープライズ
Twitter / Toshiyuki Masui: なぞなぞ認証の時代だな http://www.itme...
[PR]
by kazuhooku | 2008-02-28 09:30 | 雑想
「グローバルなビジネス展開を」とかいうベンチャーってどうよ
 国内市場じゃ成長が頭打ちだ、というくらいの大企業でない限り、グローバルにビジネスを展開しようとすることにメリットなんてない。それよりは、海外のものを日本市場むけに模倣して売るほうが利得が高いに決まってるじゃん。

 これは企業を個人に置き換えたって同じ話で、海外で仕事をするとしても、真にグローバルな仕事よりは、日本の製品や資金を海外に出す仕事をするか、あるいは海外にいて日本をむいた仕事をするほうが、人材の需要と供給のバランスを考えると有利になるケースが多いはず。梅田望夫さんなんかは、このいい例なんじゃないかな。

 話をベンチャーに戻すと、もちろん日本国内の優秀な人材を集めれば、いきなりグローバル市場で (技術的には) 勝負できると思う。でも、ベンチャーを構成する各個人にとっては、そういう仕事から期待できる利得は、上で書いたように他のモデルの期待値よりも低いわけで、そういう非合理的な選択をする集団には、すぐれた企業経営のセンスは望み薄なんじゃないかと思う。あるいはそういう非合理的な技術者の思いを上手に使える経営者がついていればいいのかもしれないけど、金儲けが好きな人にとっては、非合理的な夢をもつ技術者と組むよりも彼らを食い物にするほうが... (ry

 すでに成功した人が、自己資金で夢を追うのは別にその人の勝手だと思うけど。

参考: 国内ベンチャーの海外進出ってどうなの?:CNET Japan オンラインパネルディスカッション - CNET Japan
[PR]
by kazuhooku | 2008-02-27 04:23 | 雑想
初音ミクという権力装置
 弾さんは、

そんなこと禁じる権利は誰にあるのか?
404 Blog Not Found:VOCALOIDはただの道具です

と書いてるけど、「初音ミク」は道具ではなくキャラクターでしょう。道具というのは、たとえば Photoshop のように裏方のものであって、それを使って作りましたなんて公言するものではない。あるいは、それを使って作ったことを売りにするものではない

 VOCALOID の場合は、「初音ミクが歌った曲」というのが売りなんだし、そうである以上、利用形態に制限を設けることは、クリプトンと利用者の双方にとって有益なんじゃないか、というのが少なくともクリプトンの考えなんでしょう。それはひとつの考え方として、とても納得できるものがある。

 ただ、弾さんの論に対して、「契約に合意してるんだからガタガタ言うなよ」的な反論についても、自分は同調できない。そもそもこうした場合において契約者は対等でない場合が多いわけで、そのような場合に何をやってよくて何をやってはいけないか、というのは単純に二者間の問題として解決すべきではないからだ。この点について社会学的な側面から扱った本としては、宮台真司の「権力の予期理論—了解を媒介にした作動形式」を読んだことがあり、面白かった。



 自分の興味はむしろ、初音ミクのようなマーケティング手法が従来からあったものなのか、それとも新しいものなのか、といったあたりにある。B2B2C で言うと「Intel Inside」みたいなものはあったわけで、それがプロシューマレベルに落ちてきたという理解でいいのかな。いろいろ類例を見てみると学べるところがあるんじゃないか。あるいは、こうした契約の非対称性をマーケティングにどう活かすか、という点について解説した本があれば、ぜひ教えてください。
[PR]
by kazuhooku | 2008-01-30 09:49 | 雑想
Twitter 日本語版と SNS の将来
 Twitter みたいなサービスって、日本においては芸能人を連れ込めるかどうかで勝敗が決まるんじゃないかなぁ。タレントの日常みたいだろおまえら、みたいな。写真が添付できるのは必須かも。

 問題はデジタルガレージにその力があるか。あるいは、サイバーエージェントがやってしまわないか、といったあたりかと。

 そして Twitter のような SNS 的サービスと芸能人の集客力がくっつくと SNS は厳しくなるのかぁと思った。Mixi はともかく、ケータイの SNS の世界は全く知らないけど。
[PR]
by kazuhooku | 2008-01-10 12:14 | 雑想
プログラマの責任
 前に書いたように、私は情報に有害も有益もないという立場を採っている。これは、技術についても同じこと。もし技術そのものが有害だったり有益だったりしたら、我々はWinny判決をよしとしなければならないことになってしまう。技術者が背負っているのものは、技術の良否に対する責任だけでも充分重い。この上善悪に対する責任まで負えといったらそれは重すぎる。
404 Blog Not Found:技術と品格

 法的責任と倫理的道徳的責任をどう考えるか、という点をちゃんと分けて議論してほしいと思った。

 基礎技術について「技術は中立だ」と主張するのならわかるけど、ウェブの、ましてやスパムなんてのは、応用技術も応用技術なんじゃないかと。原子力という技術自体の研究は中立だとしても、水爆の起爆装置の研究を行うべきかどうかにおいては、倫理的な問題が絡んでくるんじゃないですか? ウェブも同じ。たとえば「炎JOY」みたいなサイトを作って、「技術的に可能だからやっただけ」と主張するのが正しいとは、自分は思わない。基盤となる技術をどう応用するかにおいて、プログラマは責任を追っていると思うよ。マクルーハンちっくに言えば「The Medium is the Message」ってこと。
[PR]
by kazuhooku | 2008-01-08 11:41 | 雑想
高河ゆんと初音ミクの可能性について
 「初音ミクの魅力がオタクでない僕には分からないので教えて下さい - araig:net」を読んで、なんだかなぁ、と思った。

 初音ミクに道具としての魅力がないかもしれず、現状、初音ミク「が」消費されているにすぎないというのはそのとおりだと思う。でもだからと言って何故、

ありったけの呪詛を込めて言うが、ここからは、絶対に、何も、生まれない。

とまで言い切れるのか。

 このエントリを読んで、自分はなんとなく高河ゆんを思い出した。araig:net 氏の批判は、文中の「初音ミク」を「コミックマーケット」(あるいは二次創作) に置き換えても、そのままコミケ批判として成り立つ。しかし現実には、高河ゆんのように、コミケ出身の漫画家は少なくない。逆に「オレは他人の漫画の絵を真似て描いたことはないぜ」なんていう漫画家はいないんじゃないか。手塚治虫だってディズニーのマネしてたわけだし。バンドだって、コピーやったり、インスパイヤされたりするでしょ?

 少なくとも、現状の初音ミクには、かつて聖闘士星矢やキャプテン翼やサムライトルーパーがそうであったような、場としての魅力があるわけであり。そこから新しい才能が巣立っていく可能性は確かにある、と思う。

ToDo: ガンダム00の録画予約を忘れないこと>自分
[PR]
by kazuhooku | 2007-10-20 11:34 | 雑想
ムーアの法則とウェブサービスへの投資予測
 多くのウェブサービスでは、時間の経過とともにデータ量が増えて行きます。それにともない、HDD やメモリの増設が必要になるわけですが、ではいったい、どの程度の投資が必要になるか、どう計算すればいいのでしょう。

 半導体業界の有名な経験則として「ムーアの法則」と呼ばれるものがあります。半導体の集積密度は18ヶ月〜2年で倍になる、というものです。メモリのバイト単価はこの法則に反比例注1、つまり18ヶ月〜2年で半額になる、と考えることができます。また、HDD の容量の拡大はより急速で、バイト単価は12ヶ月〜18ヶ月程度で半額になる、と考えればいいかと思います。

 というわけで、この指数関数の傾きが1になるところを求めることで、最大の設備投資が必要になる時期がわかります。あとは、その時期に必要となる記憶容量と予測単価 (これはやはり、ムーアの法則から算出することができます) から、その時期の投資額を算出することができます。これがサービスのランニングコストの最大値になります。

 以下は、いくつかのパターンについて実際に計算してみた値です。

 集積度倍増の期間 最大の投資が必要になる時期 同時期の予測単価(現在比)
     12ヶ月          6ヶ月後          0.71
     18ヶ月         20ヶ月後          0.46
     24ヶ月         36ヶ月後          0.35

 たとえば、搭載メモリ量が重要なサービスを開発しているとします。そして、1年後のメモリ必要量を16GBと予測していたとします。メモリの単価が24ヶ月で半減すると仮定すると、最大の投資が必要になるのは3年後だということが、上の表より分かります注2。3年後のメモリ必要量は、毎年1回投資するとした場合 16GB*(3+1)=6448GB です。そして、同時期の予測単価は現在比で0.35になっているので、最大の投資額は、現在の 64GB*0.35=22GB に相当する額ということがわかります。あれ、現在必要な投資額と大して変わりませんね。実はそうなんです。

 ウェブサービスは実際には、数ヶ月〜1年程度後の需要を見越して構築されます。つまり、ムーアの法則を加味すると、1年後の需要予測を満たすウェブサービスであり、以後2年間同程度(かちょっと上)の資本投下を行えるのであれば、時間の経過に伴うデータ量の増加は問題にならないのです。より半減期が短い HDD 容量が重要な場合だと、1年目さえ乗り切れれば、翌年以降の投資額は低減していくことになります。

 ウェブサービスを開発していると、時々、データサイズが時間とともに増えていくけど問題ないの?、と聞かれることがあります。そういった場合の答えとして、「重要なのはデータサイズではなく設備投資コストであり、ムーアの法則を加味するとうんぬん」という答えが成り立つよ、ということは、覚えておいて損はないのではないか、と思います。

追記: あるいは、こういうイケイケドンドンの投資予測が成り立ってしまうのが、ネット業界の面白さでもあるのだと思います。これが、他の業界との差異であり、また (他の業界の慣習に慣れた人から) 白眼視されがちな理由でもあるのかな、と思いました。

注1: チップの面積あたりの製造原価が変化せず、かつ市場原理が働いていれば、そうなります。
注2: メモリの増設ではなく機材の買い替えを前提としています。往々にしてそのほうが安かったりするので。

[PR]
by kazuhooku | 2007-10-13 11:01 | 雑想
非同期処理はウェブアプリのスケーリングの次のトレンドになら「ない」
 「Don'tStopMusic - DB分散の次は非同期処理がウェブアプリのスケーリングのトレンドになる」の件、自分は否定的。

 理由は単純。非同期処理でしか書けないような重たい処理をサーバで大量に走らせるような高コストのウェブサービスは、B2C では成立しづらいと思うから。もちろん非同期で書くことにメリットがあるケースもある (キャッシュの更新とか、参照頻度が低い情報の更新とか) だろうけど、非同期処理はニッチに留まると思う。まあ、トップのごく一部のサービスでは、使われるようになるかもしれないけど。それくらい。

 ついでに。同期処理であること (正確にはサーバサイドのアプリケーションロジックが同期的に記述できること) が、ウェブアプリのプログラミングが簡単な理由だし、それはウェブの普及の欠かせざる要因だったはず。いまさら非同期処理に戻りたくないと思う。
[PR]
by kazuhooku | 2007-10-02 12:43 | 雑想
Re: ソーシャルブックマークとrel="nofollow"
naoyaグループ - naoyaの日記 - ソーシャルブックマークと rel="nofollow"について。

 例えば、自分のブックマークは、かなりマイクロブログ的な使い方をしている。ブログエントリからのリンクを全部 rel="nofollow" にしちゃうようなブログサービスっておかしいと思いませんか?

 ソーシャルブックマークには、自動生成されるリンクファーム的な部分と、個別ユーザーのブログ的な部分がある。たとえば、前者のみ rel="nofollow" とし、後者はしない。システム全体として二者択一するのではなく、そのリンクが自動的に生成されたものなのか、それともユーザーの操作によって張られたものなのか、で区別するのが本来なのではないか、と思った。
[PR]
by kazuhooku | 2007-09-25 17:34 | 雑想