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kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
カテゴリ:雑想( 93 )
グローバル化への技術的アプローチ
Life is beautiful: 素直な疑問:数字には四桁ごとにテンを打った方が日本人には読みやすくないか?」について。

 在りし日の中島少年の疑問はもっともだと思うけれども、言語や文化は、ともすれば不合理なものではないのか。日本古来の言語表現にも敬語のような「非合理的」な要素が多々含まれている。また、3桁の区切りを使う理由を「戦争に負けて、欧米を中心にしたグローバル経済圏に取り込まれた」からだとするのも短絡的に感じられる。

 反グローバル化 (あるいはアメリカからの自主独立) を掲げる一環として、桁区切りの問題を主張されるのであれば、それはかまわない。しかし、氏のエントリを見ても、どれだけ多くの外来語が使われていることか。戦争に勝った負けたではなく、グローバル化する世界の中で他文化とどのように向き合っていくのか、その姿勢が問題なのだ。

 その中で、数表の問題というのは、瑣末であり、また、弾さんも指摘しているように技術的解決も可能な一要素に過ぎない。言語的多様性を重んじるのであれば、そのために技術者ができることは、いろいろあると思います。

 ただ、いくらグローバル化の波にあらがったところで、たとえどれほど技術が発達したとしても、文化的多様性は失われていくのだろう。Japanize のような半自動翻訳、あるいは今後完全な機械翻訳が実用化されたとしても、その上でなされるコミュニケーション形態のグローバル化は避けられない。世界がひとつの村となるとき、そこにどれだけの多様性が残るのだろうか。


参考: finalventの日記 - 日本人はマイノリティか?

注: ブログのタイトルから毛唐くさいにおいがするのはさておくとしても
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by kazuhooku | 2007-02-01 11:09 | 雑想
柳沢発言の問題点はどこにあるのか
痛いニュース(ノ∀`):【「女性=産む機械」発言】 「私は不良品か」 高市早苗氏…福島みずほ氏も「最低発言。とことん辞任要求」と批判

 問題は、柳沢氏が謝罪したかどうかではなく、柳沢氏が少子化は女性個々の問題と思ってるんじゃないか、という点。そのように認識している人が、少子化を立て直せるのか。
 あるいは、そのような発言をしてしまう人が、医療・福祉・育児といった分野を司る厚生労働省の長として適任かどうか、という点なんじゃないかと思った。

 きびしい話ではあるし、大臣ってたいへんだなぁとも思うけれども。
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by kazuhooku | 2007-01-30 21:39 | 雑想
今日の運勢 (うお座)
 毎日 9:00 以降にしか配信されないにも関わらず、今日の朝ごはんをススメてくれちゃったりするおちゃめな MSN アラートの運勢ですが、今日もおもしろかったです。

全体運 相手を手のひらで転がすような有利な人間関係を築いて
ラブ運 相手を手のひらで転がすような、有利な恋愛を目指して

12星座占い、西洋占星術 - MSN占い (魚座の運勢)

 こわいよママン
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by kazuhooku | 2007-01-30 12:09 | 雑想
Web 3.0 への道 (Re: Podcastle Night)
 Wiki小話/Vol.7 - Podcastle Night。eto さんの発表で、Japanize への言及があったと聞いたので、スライドを見てみた。おもしろい&言及ありがとうございます。

 ユーザーアノテーションの初期の例が CD-DB というのは同感。Japanize を作るにあたっても、CD-DB は意識していました。ただ、CD-DB については悪影響もあったのかな、と思うのは、Wikipedian の著作権問題への神経質な部分というのは、背景に CD-DB の雄 Gracenote に裏切られたという思いがあるんじゃないのか、というところ。詳しくは、Gracenote - en.wikipedia.org あたりに書いてあるかも。

 その点も含め、集合知系のサービスをどうやってビジネス化していくのか、というのは今後の課題だと思う。もちろん Wikipedia のようにビジネス化しないという選択肢もあって、たとえば Japanize についていえば、運営コストが低いので、別にビジネス化する必然性もないんだけど。

 閑話休題。

 Podcastle がおもしろいのは、機械処理とユーザーアノテーションを組み合わせている点だと思う。Web 2.0 =CGM とか思ってる人はおかしいんですよ。人に入力させるのは手段に過ぎないんであって、機械と人間とで、どう作業分担するか、ということを考えなきゃいけないわけです。まあ、人力に頼っている Web 2.0 サービスは、いずれ廃れるんじゃないかと。Yahoo! の人力ディレクトリが Google の機械検索に負けたみたいにね。

 あと、フリガナのアノテーションについては、
<span furigana="あおい ゆう">蒼井 優</span>
でいいんじゃないかと思いました。
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by kazuhooku | 2007-01-10 15:15 | 雑想
さようなら XML? さようなら YAML?
んで、ボヘミアンの勝利だそうですが、最近はわたしはXMLそのものがボヘミアンというより貴族な感じがしてきています。

(中略)

最近のPlaggerの活躍なんか見ると、そのうちボヘミアン(=YAML)の勝利なんて変な妄想が浮かんでしまいます。

まあ、これだけ普及したXMLが今後(数年のうちに)使われなくなるというのは考え難いことなので、棲み分けになるのでしょうけど。あいかわらず文書のマークアップという用途ではXMLに分がありますし。

(ようの日記(へたれプログラマの日記) - ボヘミアンの勝利(?)だそうなだそうな)

 同時多発的というか、Yahoo! 360° - The Department of Style に、以下のような話が出ていた。

At the XML2006 conference in Boston last week, I heard a number of people proclaim that XML on the web is dead. XHTML is not going to replace HTML as the web's official markup language because it turns out that resilience is more useful than brittleness. And JSON is quickly displacing XML as the preferred encoding for data interchange.

(Yahoo! 360° - The Department of Style - XML on the Web is Dead)

 まあ、The Derpartment of Style の中の人=JSON の人だったと思うので、その分は差し引いて受け取るべきなんだろうけど、あたらずとも遠からずなんじゃないかな。yoosaki さんは、YAML が伸びると考えているようだけど、上のリンク先の話も含め、今後は (XML あるいは JSON と比較すると足場の弱い) YAML が生き残れるか、というのが焦点になるんじゃないかと、個人的には思いました。

(引用内の強調は、すべて本ブログの筆者によるものです)
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by kazuhooku | 2006-12-17 23:14 | 雑想
Binary 2.0 カンファレンス雑感
 Binary 2.0 カンファレンス 2006のストリーミングがあるのを忘れて、子どもと一緒にクレヨンしんちゃんを見てたのは秘密。ともかく途中で思い出して、田中哲さんの話のあたりから見ていました。「レジスタウィンドウ love」(ぉ

 一番楽しみにしていたのは、中村実さんの「マルチコア時代の並列プログラミング」だったんだけど、おもしろかった。まあ、好きな分野の話だけにすでに知っていることもあるけど、いろいろ知らないこともあったし。IA-64 で volatile 修飾詞がついているとメモリバリアが自動的に挿入されるってのには驚き。アーキテクチャ特有の背景もあるのかなとか思った。

 いずれにせよ、ストリーミングでどこからでもカンファレンスを聴講できるとは、いい時代が来たもんだと思いました。スタッフの方々、i-revolooc.jp の方には感謝です。

 続くライトニングトークも、全部おもしろかった (ラボ含め)。g新部さんの「GNU on Binary 10.0」で、「0か1かと言われた時は『自由だ!』と応える」というのには、ヤラれました。10分たってますけど (笑)
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by kazuhooku | 2006-12-15 21:14 | 雑想
「Winny による被害額は約100億円」っておかしいんじゃないか
 少なくとも ACCS が算出した95億円分は、計算方法がめちゃくちゃなんじゃないの、という話。

 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は11月28日、ファイル交換ソフト「Winny」による被害相当額は、約100億円規模であると発表した。

 この被害相当額は、Winnyネットワーク上で権利者に無許諾で送信可能な状態に置かれ流通している音楽ファイル、コンピュータソフトウェア等についての実態調査を実施し、その金額を試算したもの。

 実態調査は、10月10日の18時から24時までの6時間について実施し、その結果、少なくとも21万ユーザーのコンピュータなどでファイル交換ソフトWinnyが利用されていることを確認した。

 調査によると、音楽ではWinny上で61万ファイルの流通を確認。1ファイル当たりのJASRAC管理楽曲を7曲と想定し、月額使用料換算で約4億4000万円相当の被害額となる。

 コンピュータソフトウェアなどについては、Winny上での流通タイトル数を平均価格で換算し、総額で約95億円の被害額となった。内訳では、ビジネスソフトウェア61万タイトルで約19億5000万円相当、ゲームソフトウェア約117万タイトルで約51億3000万円相当、アニメーション約18万タイトルで約17億2000万円相当、コミック約159万タイトルで約7億円相当となる。

Winnyによる被害額は約100億円--最も大きな被害はゲーム - CNET Japan

 JASRAC の算定方法は良くわからないので、ACCS が担当したそれ以外の部分 (約95億円) について。

 まず、タイトル数と被害額の関係だが、コミックのところを見ると、約7億円÷約159万タイトル=440円、ということで、単価×タイトル数=被害額として計算しているらしいことがわかる。

 次に「流通」という単語が何を意味しているのかについて。普通に考えれば「流通」=ダウンロードされたファイルの量ということになりそうだが、そうだとすると、Winny ユーザーは6時間の間に、平均ビジネスソフト3本、ゲームソフト6本、アニメ1タイトル、コミック8タイトルをダウンロードしていることになる。ありえねー (笑)

 また、「ダウンロード」を基準に算定しているのなら、調査期間の被害額から年間の被害額を算出するために、×365日×4 といったことをやりそうなものだが、上に書いたように、そのような計算をした痕跡はない。となると、むしろ、Winnybot を使用して「特定ノードが保有するファイルの一覧」から額を算定した可能性が高くなる。結局は、

公開されているファイル数 × 平均単価 × ユーザー数 = 被害額

という計算式を使ったんじゃないか。

 それってどうなのよ。Winny のユーザーが、公開されている全ファイルをダウンロードするわけじゃないだろうに。ACCS は、図書館の利用者は、図書館の本を全て読むものだとでも考えているのか。あまりに非現実的な算定方法に思えてならない。

 もっとマシな算定をしているというのであれば、上記は謝罪の上訂正します。ぜひ計算方法を公開してもらいたいものだ。

6:51 追記: そもそも、タイトル数が非現実的のような気もする。たとえばコミックについてだが、159万タイトルって、そんなに発売されてる? 過去30年間のマンガが全部 Winny 上に存在するとしても、毎月4,000冊以上の新刊が出ている計算になる。実際はその 1/10 以下だと思うから、重複の除去もしてないんじゃないかなぁ。なんというか、あまりに香ばしい感じ。


注: Winny上の著作権侵害ファイル、保有ノードのIPアドレスを特定可能に (INTERNET Watch) を参照のこと
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by kazuhooku | 2006-11-29 06:12 | 雑想
複製技術時代の著作権
あきれた。

asahi.com:ダウンロード、海賊版は禁止 政府、著作権法改正を検討?-?社会

 政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)は、音楽や映像を違法コピーした「海賊版」をインターネット上からダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手する。27日に開く知財本部コンテンツ専門調査会に事務局案を提案。罰則も設け、08年通常国会に提出をめざしている改正案に盛り込む。海外でも人気が高い日本のマンガやアニメなどの権利保護を強め、コンテンツ産業の育成を促す狙いがある。

ここまでアホだと、πの値を3と法律で定めたどこかの政府を笑えない。

なぜなら、デジタル情報においては、閲覧することはコピーそのものだからだ。「閲覧」しているというのは実は我々の感覚に過ぎず、実際はオリジナルと全く同じ情報がメモリー上にコピーされ、それがディスプレイやスピーカーに「投影」されているに過ぎない。今あなたがお読みになっている本文も、あなたが見ているのは「オリジナル」ではなくあなたの電脳に複製されたコピーである。

デジタル情報に、正規版と海賊版の違いは存在しない。

(404 Blog Not Found:「ダウンロード、海賊版は禁止」は実施可能か?)

 とりあえずツッコんでおくと、デジタルか否か、という問題ではない。アナログの VHS ビデオだってダビングで複製できるわけだし、写真の焼き増し、本や絵の印刷にしたって同じこと。結局は、「複製」と「芸術」の関係という、戦前から知られていたフレームに帰着する問題だと思う。

 というか、むしろ「複製」行為からどのように利益配分をするか、というのが、その誕生から一貫して「著作権」の存在意義なんじゃないのかな。出版以前の演劇や絵画では、木戸銭がとれるから「著作権」なんて概念は不要だったわけです。というか、むしろ今の著作権法は、コピーを前提とした権利体系として整備済だと捉えるべきなんじゃないんかな。

 例としてカラオケやレンタルCDを考えてみても、「複製」を前提に利益配分をする枠組が存在するのは明らか。デジタルか否かが分水嶺なのであれば、レンタルCDの時点でこのような法改正が議論になっていただろう。

 変わったのは複製可能性ではなく、インターネットによって流通コストが下がった (ほぼゼロになった) という点。大規模な権利侵害がとても容易になったという現実に直面して、責任の所在を切り替えるべきか、あるいは知財権全般の体系を見直すのか。そういう話だと思う。


23:26 追記: 著作権と「複製」は表裏一体だよねということで修正。ああ酔っ払い。
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by kazuhooku | 2006-11-24 23:12 | 雑想
はてブ vs. スルー力
 はてブって、スルー力がない人にとっての楽園だよね。

 ロバ耳なのか議論の場なのかよくわからない、微妙な空間設計は見事。ブログにコメントをつけたりトラックバックしたりするほどのことではなくても、はてブになら、さっくり書くことができる。かといって、純粋なロバ耳なわけでもない。見る人もいるわけだし。digg クローンとか作ってる人は、そこんとこ考えたほうがいいんじゃないかと思った。

参考: 「ロバ耳」が生まれた経緯 - hyuki.com
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by kazuhooku | 2006-11-24 21:52 | 雑想
20代男女、PC経由でのウェブ利用が実数で減少?
 「切込隊長BLOG(ブログ) - 20代男女、PC経由でのウェブ利用が構成比で半減」を読んで、実数が気になったのでググッて計算してみた。

 2001年7月 3,023万人×22.5%=681万人
 2005年4月 4,856万人×12.5%=607万人

参考: ascii24.com, NS総研

 問題の統計が、携帯電話のみからアクセスしているユーザーを含んでいないとするならば、実数でも20代男女のアクセスは減ってるんじゃないかな。少なくともネットレイティングス社の統計によれば。

 適当にグラフ読んだので、間違っていたら指摘してください。「20代のマジョリティに対してウェブサービスは熱中させられるサービスを提供し切れていない」という隊長の指摘は妥当なんじゃないかと思った。


注: レポートが「20 歳代の比率が減少しているのは、~携帯電話による利用増も要因と考えられます」って言ってるし、妥当な理解じゃないかと
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by kazuhooku | 2006-11-08 21:16 | 雑想