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kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
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寄らばニートの陰 (その 2)
 その 1 で書いたように、日本版「ニート」の定義は出自からして曖昧である。それゆえか、紹介者の定義を超えて単語が一人歩きを始めている。皆が自己にとって都合の良いように「ニート」を解釈しているのが現実だ。
 紹介者による定義は「非労働力のうち通学も家事もしていない無業者」。単に社会的状態をあらわす単語である。しかし、たとえば、「育て上げ」ネットのNEET【特別対談】では、「NEETという茫洋とした言葉を逆に利用」する中で「ひきこもりから一歩出られた人間」をニートと定義している。紹介者に従うなら、ひきこもりもニートだし、ニートはひきこもりの延長のみ定義されるものでもない。また、 R30 氏の「ニートになりたい僕たち」では、カジテツ・専業主婦=ニートとしてしまっている。家事をしていればニートじゃありません。
 もちろん、これらはいずれも、言葉のあいまいさを理解した上での発言だ。だが、伝播してゆく過程で、言葉の意味は変質していく。社会的側面はそぎ落とされ、増殖するのは、ニートは個人の問題、というテーゼばかりだ。
 皆が各個の「俺ニート」について語っている状態では、とても議論にはならない。良い指摘があったとしても、埋没して見つからない。これもまた、ネット・ジャーナリズムの実現にむけて解決されなければならない問題である。
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by kazuhooku | 2004-12-29 13:24 | 雑想
寄らばニートの陰 (その 1)
 ニートとは、イギリスの NEET (Not in Employment, Education, Training) を輸入したものだとされている。しかし、その実態は全く別物だ。
 イギリスにおける NEET とは、就職せず、学校に行かず、職業訓練も受けない10代の若者を指す。日本で言うなら、「不良」が最も近いイメージなのだ。そんな青年たちを社会の成員とするために、従来の就職支援プログラムよりももっときめ細かなサポートをしようというのがコネクションズなのです。中でも、イギリスでは就業経験がなくても18才になれば失業手当が給付されることもあり、義務教育終了後から失業者認定がされるまでの間をどのようにつなぐのか、というのが政策的な焦点になっていたりする。
 これに対し、日本版ニートの定義は、15~34歳の非労働力のうち通学も家事もしていない無業者、というものだ (asahi.com, 小杉) 。さらに、多くの場合、親に子供を養う余裕があることが前提とされる。
 このような全く異なる現象を、なぜ「ニート」と名づける必要があったのか。
 舶来の概念によって自説を箔をつける。そんな箔に目がくらむ。この国は、あいかわらずだ。

注: イギリスと日本のニートの比較については、ガーディアンの記事が良くまとまっていると思います。

その 2 へ続く...
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by kazuhooku | 2004-12-28 21:59 | 雑想
CMS vs. キャズム (MovableType vs. Zope)
 [pshige's Type] - 「Blogはキャズムを超えられるか」って?NDO::Weblog - ウェブログと"キャズム"で、ブログがキャズム (ハイテクの落とし穴) を越える (越えた) かどうかが話題になっている 。話題になること自体が、ブログの普及を体現していると思う。その過程から、得られる教訓は何なのか。

 そもそも、ブログツールとは? HTML の編集 (ファイル単位の編集) よりも一段抽象化されたコンテンツ管理システム (CMS) である。一方、 CMS としてはるかに先を行っていたはずの Zope は、キャズムを越えられないまま停滞している。その差はどこにあるのだろう。

 Zope が失敗した理由、それこそまさに「キャズム」に書かれていることだ。同書は、キャズムを越える手段として、特定のマーケットセグメントに絞って製品 (技術) を最適化することを薦めている。MovableType は、ブログというマーケットセグメントに特化することで同分野のデファクトスタンダードの座を獲得した。tdiary や Nucleus といった競合製品も出現し、ASP 形式でも提供されるようになると、市場は飛躍的に拡大した。そして今、企業向けの市場にも切り込み始めている (例: 弊社サイト「MovableType」構築につきまして, ビジネスブログ blogを活用したサイト構築サービス)。
 ひるがえって Zope は、当初から汎用の CMS を指向していた。編集や目次作成を容易にするだけではなく、コンテンツのテストと承認の仕組みなども備えている。プラグインを追加してブログツール化も可能だし、もちろんトラックバックだってできる。機能的なマイナスポイントはない。でも普及しなかった。
 その差は、「キャズム」理論を実践できたか否かにより産まれたのである。


注: ごめんなさい。間違いです。ちょうど1年前の話題でした...
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by kazuhooku | 2004-12-27 13:14 | 雑想
NY Times にヨンさま登場!
 あまりに香ばしい記事。引用が痛すぎ。 (リンク)

「プサン出身のヨンさまを好きになるのは、多くの日本人が韓国の同地域出身である故の遺伝的なもの」 (韓国の日韓関係専門家の発言)

ビートたけしの発言を引いて、売春ツアーとの比較を書いてみたり。

もうちょっとまともな記事が書けないものか。

注: なが~い記事です。上記箇所はいずれも2ページ目
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by kazuhooku | 2004-12-24 14:27 | 雑想
Google の映像コンテンツへの進出?
 ああ、そういうことなのね。
 梅田望夫・英語で読むITトレンド : YahooとGoogleは何が違うのかを読んで、ようやく理解した。Yahoo! Video Search は Yahoo! Search Video : blog.bulknews.net に紹介されて以来、気になっていたんだけど、要は同社が Yahoo! が映像コンテンツに対して技術的アプローチを取れるという、 Jeremy Zawodny 氏による主張だったわけですね。

 しかし、動画をめぐって Yahoo! と Google が争うなんて有りうるんだろうか。
 Google の限界は、有料コンテンツへのリンクを提供できない点にあると思う。テキストコンテンツは、製作者の裾野が広くほとんどが無償で提供されているので、小銭稼ぎの Google AdSense とあわせて生態系を構築できたんだろうだけど、動画は個人レベルでは作れないわけで。
 仮に Google が動画に進出するにしても、ハリウッドを避けて、アニメやインディーズ系のコンテンツに照準をしぼるんじゃないでしょうか。

16:50 追記
 Google も、もちろん有料商品の販売には興味を持っていると思う。 Froogle を見ればあきらかだ。成長を維持するためにも、いずれは課金ビジネスに手を出すのだろう。
 Google を破壊的イノベーターと定義するならば、それは、中小規模のウェブサイトに対しアクセスと収入を提供することで、大手ウェブサイトの代理店構造を破壊するという点についてだろう。そんな Google が課金に手を出すとしたら、 Paypal をもっと自動化したものになるんじゃないだろうか。
 そんなサービスが開始されれば、楽天なんて吹っ飛んでしまう。後に残るのは、コモディティ化した商店構築ソフトとオークションソフトだけですね。
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by kazuhooku | 2004-12-22 14:45 | 雑想
ニュースメディアの再構築
 R30::マーケティング社会時評 - プロのジャーナリズムとは何かについて考える・最終回について、自分なりの問題提起。
 インターネットを利用して、既存のニュースメディアを、どう分解再構築するのか。
 報道の特性を速報性、報道性、解説性にわけるのであれば、彼は既存ブログの持つ解説性に報道性をミックスする手法について語っている。
 しかし、僕は、
  • 報道性によるレーティング(新聞サイトも Google News も、速報性によるレーティング)
  • 速報性の統合
     という2つの点にビジネスチャンスがあるかもしれないと感じる。むしろ、これら2点からシステマティックに解決していけば、自然と報道性を確保できるだけの収益も上がるようになるのではないか。
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  • by kazuhooku | 2004-12-16 13:37 | 雑想
    カルフール撤退日時が決定?
    昨日、幕張のカルフールに行ってみると、複数の自社ブランド製品が特売コーナーに並んでいた。
    売却先&撤退時期が決定したんだろうか。
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    by kazuhooku | 2004-12-16 11:31 | 近況
    統合検索とウェブ進化の終わり
     Google Desktop Search に続き、 MSN Toolbar Suite が登場した。Yahoo! も自社のデスクトップ検索ソフトを開発中という。
     僕は、この各社の動きに、漠然とした不安を感じている。
     PC にインストールするソフトの数は、アクセスするウェブサイトの数よりもはるかに少ない。つまり、ソフトウェアという形態をとる方がウェブサイトという形態をとるよりも先行者利益が大きい。あるいは、寡占状態を築きやすい。
     ウェブの急速な進化は、 HTTP と HTML という開かれた土俵の上で競争が繰り広げられた結果である。これら大手ポータル各社の自社サービスと連動した PC ソフトウェアが普及してしまうと、そんな時代も終わるのかもしれない。
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    by kazuhooku | 2004-12-14 12:09 | 雑想
    ウェブ型 RSS リーダーの弱点 (その 2)
     先のエントリで書いたように、最終的に普及するのはウェブ型ではなくクライアント型の RSS リーダーだと思っている。

     自作の RSS リーダー「お気に入りナビ」を作成している間、念頭においていたのは、ウェブ型にはないクライアント型ならではの良さを引き出すか、ということだった。

     クライアント型ならではの特徴としては、たとえば、ポップアップ等で新着情報を通知できる、というものがある。しかし、最大のメリットは閲覧中のサイトを購読できるか、ユーザに通知できる点にあると思う。
     今までは RSS リーダーからウェブサイトを開くことはできても、ウェブブラウザから RSS リーダーを制御することはできなかった。このため、一般ユーザーレベルで、自分の購読するチャンネルを追加することはできず、RSS リーダー普及の障害となっていた。
     この障害を最初にクリアしたのは Firefox。RSS 配信を受信可能なサイトでは購読ボタンを出すという機能が実装されたのだ。

     しかしクライアント型には限界もある。Firefox では、 RSS URL が埋め込まれていないと RSS フィードが提供されていることを検知できない。お気に入りナビではこの限界を、ウェブサイトと RSS フィードのテーブルをウェブサービスで提供するというアプローチで解決した。

     ウェブ型 RSS リーダーの代表格である bloglines も、クライアント開発用の API を9月に公開した。今後は、ウェブ型とクライアント型の境界が薄れ、ハイブリッドな RSS リーダーが増加していくのだろう。
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    by kazuhooku | 2004-12-11 00:18 | RSS & お気に入りナビ
    お気に入りナビ
    2005/1/14 追記: 2005/1/17 (月) の正式公開を予定しております。くわしくは、「「お気に入りナビ 正式リリースの告知」をご覧ください。


     RSS リーダー「お気に入りナビ」を先行公開します。

    ダウンロードはこちら (Setup_ja.exe; 1.4MB)
    正式公開まで、しばらくお待ちくださいますよう、お願い申し上げます
    b0057078_1732461.jpg
    ダウンロードはこちら (Setup_ja.exe; 1.4MB)


     写真を見てもらえればわかりますが、お気に入りナビは Internet Explorer に組み込まれる RSS リーダーです。 Internet Explorer のお気に入りを拡張し RSS 配信を受信するようにします。

     RSS 配信対応サイトを開くと、ツールバーの「購読する」ボタンがアクティブになります。
     このボタンを押すと RSS 受信開始。エクスプローラーバーに新着情報が表示されるという仕組みです。
     また、新着情報がある場合には、画面右下にポップアップが出現してお知らせしてくれます。

     荒削りなので会社の製品としてはリリースできないレベルですが、先にこちらで公開することにしました。なので、意見や質問は私までメールするか、この blog にコメントとしてつけてください。

     お気に入りナビの具体的な機能や考えていることについては、おいおい書いていこうと思います。

     なお、プライバシーポリシーは こちら です。

    2005/1/8 追記:インストール中に表示される選択しで「Mobirus Web DB を使用する」のチェックをはずせば、(上記プライバシーポリシーに該当するような) モビラス社のサーバとの通信は一切発生しません。通常の RSS リーダーとして、ご使用いただけます。
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    by kazuhooku | 2004-12-10 17:46 | RSS & お気に入りナビ