kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
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テクノロジレイヤが異なれば競合しないのか?
 先のエントリ「Yahoo! Widgets が RSS を駆逐する?」に対して、Hardcoded さんより反論のトラックバックがあった。
 
 いわく、テクノロジのレイヤが異なるから、 RSS (データ) と Yahoo! Widgets (UI) は競合しないのだと言う。

 この考え方は、純粋に技術を論じる場合には正しいかもしれない。しかし、実際のビジネスにおいては、間違いである。

 レイヤが異なれば競合しないのであれば、 Windows 上で動作するウェブブラウザを作っていたネットスケープはマイクロソフトの脅威ではなかったことになる。しかし、実際には両者は競合していたし、マイクロソフトは全力をもってネットスケープをぶっ潰した。
 両者の、では何が競合していたかというと、そのテクノロジの上で動作するアプリケーションが競合していたのである注1

 私は、同じことが Yahoo! Widgets と RSS の関係にもあてはまると指摘している。

 Yahoo! Widgets は強力なクライアント開発手段である。NETAFULL にて描かれたように、RSS のフロントエンドとしてウィジェットが使われる、というのは現実的な解だろう。やまざき氏がコメントしてくれたように「Widgetsの力を借りてWEBフィードはさらなる発展を遂げる」かもしれない。
 しかし、逆に、ウィジェットという UI 技術が普及することで、裏方の XML API は非公開になり、共通化が図られなくなるかもしれない。ちょうど、HTML がデータ記述からレイアウト記述の言語になっていったように。そして、 Web 2.0 の夢は遠のく注2

注1: Windows vs. Netscape Navigator という競合関係が存在した、ということ
注2: 相互運用性が確保されなければ、集約や連携といったサービスは実現できない


Web フィード ≠ RSS / Atom」、「Web 2.0 (相互運用性) の抵抗勢力」に続く
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by kazuhooku | 2005-08-08 15:00 | RSS & お気に入りナビ
Yahoo! Widgets が RSS を駆逐する?
 XML よりも lightweight な microformats が流行の兆しを見せる中、RSS / Atom フィードは、一見、すでに普及を約束されているように思われる。

 しかし、Yahoo! の Konfabulator 買収により、その流れも変わるかもしれない。

 RSS / Atom フィードの問題点は、均質化と硬直性にある。常に他サイトと比較され、機能追加のために標準化を待たなければならないというのは、商用ウェブサイト運営者にとって望ましい状況ではない。
 Yahoo! Widgets は、これらの問題を解決するソリューションとなる可能性を秘めている。ウィジェットを使えば、サイトのアイデンティティを保ちながら、自由な Look & Feel で、ユーザーと常につながっていることができる注1

 楽天が RSS 対応を表明する一方で、目端の利くライブドアの技術者は、せっせウィジェットを作っているかもしれない。

 商用サイトは Yahoo! Widgets を採用し、 RSS / Atom フィードはブログのおまけにとどまる、そんな可能性が出てきた。

注1: Yahoo! ツールバーに Widget Autodiscovery 機能が入ったりして...

テクノロジレイヤが異なれば競合しないのか?」、「Web フィード ≠ RSS / Atom」、「Web 2.0 (相互運用性) の抵抗勢力」に続く
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by kazuhooku | 2005-08-08 00:09 | RSS & お気に入りナビ
日本の音楽配信市場は焼け野原?
 NETAFULL によると、音楽配信サービス各社が一斉に値下げしているらしい。

 そんなことして、大丈夫なの?

 そもそも、 iTunes Music Store の価格が安いのは、 iTMS が iPod を売るためのおまけだからだ。iPod シリーズで一番安い Shuffle 512MB でさえ、利益は¥3,500~¥4,000と見積もられている (So Wh@t?) 。音楽配信で同程度の利益を上げようとするならば、とても甘く見積もって、配利益率を20%、一人平均50曲買うとしても、1曲の値段が¥350~¥400にもなってしまう。
  それならば、配信価格をできるだけ下げて、 iPod の価値を高めよう、というのがアップルの戦略なのである。このことは、Speed Feed が触れている、iTMS がぎりぎり黒字という話とも符合する。

 では、対抗値下げした各社のビジネスモデルはどうなのか。Walkman というデバイスがある Mora はともかく、「ORICON STYLE」や「OnGen」、「Listen Music Store」といったあたりは、配信自体で利益を上げる必要があったはずだ。
 しかも、「Listen Music Store」以外は、日本国内オンリーのローカルプレイヤーであり、スケールメリットが限定されている。

 もう、赤字確定なんじゃないんでしょうか。

 一年後、音楽配信サービスを継続しているのは、iTMS と Mora だけになっているかもしれない。
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by kazuhooku | 2005-08-05 23:25 | 雑想
iTMS と SME と独占
 跳箱 によると、iTunes Music Store には、SME の楽曲は入っていないらしい。

 もう、いっそのこと、メジャーレーベル各社に、音楽ダウンロードサービスへの楽曲提供を義務づけるべきではないのか。 論点は以下のとおり。

1. 電話回線との比較

 NTT の電話回線は、指定電気通信設備に指定されることにより他の電気通信事業者への開放が義務づけられている。この規制により、国内においてブロードバンドが普及する等の効果がもたらされた。
 メジャーレーベル各社の音楽市場における独占力は、現在の NTT の通信業界における独占力よりも高い。よって、NTT への規制同様、メジャーレーベル各社に、音楽ダウンロードサービスへの楽曲提供を義務づけ、新規事業の発展を促すべきである。

 参考: 電気通信事業 - wikipedia

2. レンタル業との比較

 音楽ダウンロードサービスは、再生するデータのみを提供するという点で、(ダビングされることを前提とした) レンタルレコード業に酷似している。
 レンタルレコード業者は、CD をレンタルするにあたりレーベルの許可を必要としない注1
 音楽ダウンロードサービスに対しても、同様に、レーベルの許可なく楽曲を販売する権利を認めるべきである。

 参考: 社団法人 日本レコード協会 | 各種情報

 極論のようにも思える。では、どういう反論がありえるのだろう。

注1: 発売以降1年以上経過したレコードのみ。また、レンタルの対価はレーベルに支払わなければならない。

日本の音楽市場は焼け野原?」へ続く...
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by kazuhooku | 2005-08-04 23:00 | 雑想
再開、そして移転?
めんどくさくなって放置状態だったのだが、どうも再開しなければいけないような感じ。

書きかけの話も追記・修正します。はい。
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by kazuhooku | 2005-08-04 22:53 | 近況