kazuho.exblog.jp - 奥 一穂の飲んでから書くブログ。なにもかもアルコールのせいです
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「引用」について
 以下の文章は「ノーカットで」という条件で引用・転載自由とします。
レコーディング・ダイエットのススメ: 賢明なブログ読者の皆様へ - 岡田斗司夫さん

 必要な部分のみを切り取って引用されることを、拒否することはできなかったと思うんですが、ちがいましたっけ。逆に、「ノーカットで」コピーすることは「引用」とは言わないように思います。 (参考: 引用 - Wikipedia)

 実にどうでもいい話なんだけど (てか岡田氏が誰かの権利を「侵害」したわけじゃないですよね。自らが被害者であると主張はしたけど。なのになんでこんなに叩かれてるの?)、産経の記事までが、「ノーカット」だったので (笑)
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by kazuhooku | 2007-10-27 11:31
高河ゆんと初音ミクの可能性について
 「初音ミクの魅力がオタクでない僕には分からないので教えて下さい - araig:net」を読んで、なんだかなぁ、と思った。

 初音ミクに道具としての魅力がないかもしれず、現状、初音ミク「が」消費されているにすぎないというのはそのとおりだと思う。でもだからと言って何故、

ありったけの呪詛を込めて言うが、ここからは、絶対に、何も、生まれない。

とまで言い切れるのか。

 このエントリを読んで、自分はなんとなく高河ゆんを思い出した。araig:net 氏の批判は、文中の「初音ミク」を「コミックマーケット」(あるいは二次創作) に置き換えても、そのままコミケ批判として成り立つ。しかし現実には、高河ゆんのように、コミケ出身の漫画家は少なくない。逆に「オレは他人の漫画の絵を真似て描いたことはないぜ」なんていう漫画家はいないんじゃないか。手塚治虫だってディズニーのマネしてたわけだし。バンドだって、コピーやったり、インスパイヤされたりするでしょ?

 少なくとも、現状の初音ミクには、かつて聖闘士星矢やキャプテン翼やサムライトルーパーがそうであったような、場としての魅力があるわけであり。そこから新しい才能が巣立っていく可能性は確かにある、と思う。

ToDo: ガンダム00の録画予約を忘れないこと>自分
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by kazuhooku | 2007-10-20 11:34 | 雑想
ムーアの法則とウェブサービスへの投資予測
 多くのウェブサービスでは、時間の経過とともにデータ量が増えて行きます。それにともない、HDD やメモリの増設が必要になるわけですが、ではいったい、どの程度の投資が必要になるか、どう計算すればいいのでしょう。

 半導体業界の有名な経験則として「ムーアの法則」と呼ばれるものがあります。半導体の集積密度は18ヶ月〜2年で倍になる、というものです。メモリのバイト単価はこの法則に反比例注1、つまり18ヶ月〜2年で半額になる、と考えることができます。また、HDD の容量の拡大はより急速で、バイト単価は12ヶ月〜18ヶ月程度で半額になる、と考えればいいかと思います。

 というわけで、この指数関数の傾きが1になるところを求めることで、最大の設備投資が必要になる時期がわかります。あとは、その時期に必要となる記憶容量と予測単価 (これはやはり、ムーアの法則から算出することができます) から、その時期の投資額を算出することができます。これがサービスのランニングコストの最大値になります。

 以下は、いくつかのパターンについて実際に計算してみた値です。

 集積度倍増の期間 最大の投資が必要になる時期 同時期の予測単価(現在比)
     12ヶ月          6ヶ月後          0.71
     18ヶ月         20ヶ月後          0.46
     24ヶ月         36ヶ月後          0.35

 たとえば、搭載メモリ量が重要なサービスを開発しているとします。そして、1年後のメモリ必要量を16GBと予測していたとします。メモリの単価が24ヶ月で半減すると仮定すると、最大の投資が必要になるのは3年後だということが、上の表より分かります注2。3年後のメモリ必要量は、毎年1回投資するとした場合 16GB*(3+1)=6448GB です。そして、同時期の予測単価は現在比で0.35になっているので、最大の投資額は、現在の 64GB*0.35=22GB に相当する額ということがわかります。あれ、現在必要な投資額と大して変わりませんね。実はそうなんです。

 ウェブサービスは実際には、数ヶ月〜1年程度後の需要を見越して構築されます。つまり、ムーアの法則を加味すると、1年後の需要予測を満たすウェブサービスであり、以後2年間同程度(かちょっと上)の資本投下を行えるのであれば、時間の経過に伴うデータ量の増加は問題にならないのです。より半減期が短い HDD 容量が重要な場合だと、1年目さえ乗り切れれば、翌年以降の投資額は低減していくことになります。

 ウェブサービスを開発していると、時々、データサイズが時間とともに増えていくけど問題ないの?、と聞かれることがあります。そういった場合の答えとして、「重要なのはデータサイズではなく設備投資コストであり、ムーアの法則を加味するとうんぬん」という答えが成り立つよ、ということは、覚えておいて損はないのではないか、と思います。

追記: あるいは、こういうイケイケドンドンの投資予測が成り立ってしまうのが、ネット業界の面白さでもあるのだと思います。これが、他の業界との差異であり、また (他の業界の慣習に慣れた人から) 白眼視されがちな理由でもあるのかな、と思いました。

注1: チップの面積あたりの製造原価が変化せず、かつ市場原理が働いていれば、そうなります。
注2: メモリの増設ではなく機材の買い替えを前提としています。往々にしてそのほうが安かったりするので。

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by kazuhooku | 2007-10-13 11:01 | 雑想
非同期処理はウェブアプリのスケーリングの次のトレンドになら「ない」
 「Don'tStopMusic - DB分散の次は非同期処理がウェブアプリのスケーリングのトレンドになる」の件、自分は否定的。

 理由は単純。非同期処理でしか書けないような重たい処理をサーバで大量に走らせるような高コストのウェブサービスは、B2C では成立しづらいと思うから。もちろん非同期で書くことにメリットがあるケースもある (キャッシュの更新とか、参照頻度が低い情報の更新とか) だろうけど、非同期処理はニッチに留まると思う。まあ、トップのごく一部のサービスでは、使われるようになるかもしれないけど。それくらい。

 ついでに。同期処理であること (正確にはサーバサイドのアプリケーションロジックが同期的に記述できること) が、ウェブアプリのプログラミングが簡単な理由だし、それはウェブの普及の欠かせざる要因だったはず。いまさら非同期処理に戻りたくないと思う。
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by kazuhooku | 2007-10-02 12:43 | 雑想